もりしーブログ

ポジティブについて考えるメディア

こんにちは。もりしーです。久々の更新となりました。

本日は少し前に話題となったこちらの本を取り上げます。


10年後の仕事図鑑 – 堀江 貴文 (著), 落合 陽一 (著)


  • 絶対に安泰な仕事はない
  • 現実にはまだまだ先の話?
  • AIの活用方法について考えてみた

絶対に安泰な仕事はない

本書のの主張の中で、要点であると感じたテーマは下記の3点です。


・AIへの代替はどの仕事でも起こりうる

・一つの仕事にハマらないレアな人材になれ

・AIに職を奪われると思っている時点で搾取される側になる


AIは無限の可能性を秘めているので、ブルーカラー、ホワイトカラーに限らず様々な分野で応用される可能性があり、どの仕事であれば安泰ということはないそうです。


確かに、これまで専門性が高いとされてきたプログラマの仕事なんて、最もオートメーション化できる分野です。サービス要件定義や設計の仕事でさえ、これまでの成功事例から適切なテンプレートを利用して、AIが取って代わるかもしれません。


またAI化の時代で生き残っていくには「100分の1✖️100分の1✖️100分の1」(100人に1人のスキルを3つ持つ)のブルーオーシャン的な差別化された人材になる必要があるとのことです。

意識が高い系の人々はこの発想に賛同できると思いますが、特に上昇志向のない「現状維持を望む人」も多くいることと思います。僕も意識が高い側の人間ではありませんし、現状維持派の考えは全く正常であると思います。

そのような方が大多数であるからこそ、「ベーシックインカム」がより現実味を帯びてくると思います。


現実にはまだまだ先の話?

僕自身世間一般に先進的と思われているIT業界で働いていますが、テクノロジーの到来は世間のイメージよりだいぶ遅れていると感じます。

ウェブマーケティングに関わる企業や広告代理店が新しい施策を当社に相談してくる時、彼らは最先端の技術に触れながらビジネスをしているにも関わらず、殆どの場合対面での打ち合わせを要求してきます。

打ち合わせにも出席しつつ、実際に手を動かしている人間としては「スカイプでいいじゃん!」と毎回思います(笑)大企業ほどこの傾向があります。

本当に対面の打ち合わせは『会ったの方が安心する』という思い込み以外何物でもないと思いますが、そのような文化が残る日本ではAIに仕事が取って代わられるのはまだ先のことと思います。


AIによって今のムダな仕事が少しでも無くなるのであれば、非常にポジティブなことと思います。またもし仕事が無くなるとして、「いつ起こるかわからない」ものに対して怯え続けるのは、非常に勿体無いです。

起こるかわからない未来の事柄に怯えるくらいなら、行動を起こした方が精神衛生上よい、という意味で捉えると、本書の主張は幅広い層にとって共感できるものになると思います。


今後起こりうるサービスの変化について考えてみた

この本では様々な職業に起こりうる変化が記されていますが、基本的には連想ゲームのようなものでした。僕も普段から触れているものについて、連想してみました。


本屋 → Webでの購入の集客媒体として機能する

僕は最近では電子書籍で本を購入しており、紙で購入することは少なくなりました。気になった本を何冊も持ち運びしたい為です。

そんな僕でも週に一度は本屋に足を運びます。それは店頭の目立つ場所にレイアウトされた本で今何がトレンドで一目でわかり、ポップの説明からオススメの商品がわかる為です。店頭で商品を手に取りウェブで買う行為を「ショウルーミング」と言いますが、店舗ならではの購買意欲を掻き立てる仕組みはまだあると思います。

将来的には購入はウェブに集約され、店舗の見本のQRコードを読み取ってウェブで購入することで店舗に利益が一部還元される「ウェブ広告」と同じような役割を担うのでないでしょうか。


マッチングアプリ → 顔のタイプまで判別してマッチング率が向上

婚活・恋活のマッチングアプリが流行しており、facebookも先日参入を発表しました。

現在のマッチングアプリでは、登録した趣味や好みのタイプを照合することで「あなたにオススメの女性(男性)はこちら」といったレコメンド機能があります。

今後はこれに加えて、画像解析の制度が向上する事でプロフィール写真を解析して「あなたがタイプなルックスの女性(男性)はこちら」という事ができたりして?

これは当てずっぽうにレコメンドするのではなく、『この人とこの人をイイネしたから、平均するとこんな顔が好き』のように(入力データ)に対して一人一人に答えを出している為、一応は根拠のあるオススメとなります。「私の好みを知った風にいうな」と、ユーザに怒られちゃうかな?。。(笑)

こんにちは。もりしーです。

久々の更新となってしまいました!


昨日、5/25はアパレルのTOKYO BASEの株主総会に出席しました。

ちょっとブログの趣旨と異なりますが、初めての株主総会でしたのでブログに書きたいと思います(笑)

  • TOKYO BASEについて
  • 質疑応答まとめ
  • 感想


TOKYO BASEについて

TOKYO BASEは株を始める前から、「UNITED TOKYO」というブランドを利用していた為知っていました。

原価率が50%で国内生産という、アパレル業界でも特殊なブランドとなります。私自身は服のデザインがとても好きで(カテゴリとしてはモード寄りだそうです)服の品質もよく、愛用しています。

昨年はとても株価が伸びて注目されましたが、ここ半年は業績は黒字にも関わらず市場の期待を下回るとの評価で、現在下降トレンドとなっています。直近の業績はこちらです。(http://www.tokyobase.co.jp/ir/highlight/


質疑応答まとめ

今回特に質疑応答を通して、谷社長の考えを聞くことができ大変よかったです。

出席されていないホルダーの方に少しでもシェアできればと思い、QAを要約して記載させて頂きます。

ご注意点!

・下記はもりしーが勝手に要約した内容となります!何卒ご了承下さいませ(;^^A

・投資判断材料としましては、公式のIRの情報をご参照下さいますようお願い致します。


Q.一番重要な課題は何か

A.一番の課題は商品力の強化。特に「studios」ブランド

studiosはセレクト+オリジナルだが、取り扱いブランドの精査、及びECの強化を行う


Q.今後ターゲットとする市場

A.国内:東名阪福岡の都市部に絞って進出していく

海外:昨年進出した香港や、北京、上海等を予定している。将来的にはヨーロッパも視野に入れている


Q.プロパー消化率について(定価で売れた割合)

A.70%が定価販売(前期は76%)


Q.新ブランドPUBLIC TOKYO(ハイエンドカジュアル)はレッドオーシャンへの進出となるが、どのように勝負していくか

A.原価率の高さ、営業力で差別化をしていく

新宿ルミネ、大阪名、名古屋等 計4店舗を計画中


Q.他社でもメイドインジャパンを展開する会社が増えている事について

A.他社のメイドインジャパンへのシフトは中国人件費高騰によるもの

人件費が安ければ東南アジア等にシフトする企業もあるが、TOKYO BASEはメイドインジャパンにこだわる


Q.パルコ店員のビール問題を含めた店員のモラルについて

A.(まずビール問題経緯について)元々閉店後に常連客を招いたパーティの予定があったが、閉店前に常連客が来店した為現場の判断でビールを提供した。店員が飲酒しながら接客しているように拡散されてしまった

現在はCEO研修、OJT、新人研修を通して、技術的な内容以上に「モラル」「社会人としてのあり方」についての教育をより強化している


Q.ZOZOについて

A.効率化の為にZOZOへの出店に注力しており、楽天やamazonでの出店予定はない。ZOZOでは比較的良い条件で出店できていると思う。

例えZOZOが低迷する事があっても、現在のブランドを高めていけば、別のプラットフォームでも十分戦っていける

最近の傾向としてZOZOタウンの利用ユーザが低年齢化している。ZOZOを意識して低価格商品の開発・展開という事はしない


Q.越境ECについて

A.海外でもEC展開は行っていく。まずは現地で実店舗を出店して、店舗の在庫を利用しながらECも展開するという2本立てで進出する


Q.IRが十分でない。もっと株主に対して発信していくべき

A.改善していく


Q.配当について

A.今後の海外展開等を踏まえて内部留保を厚くしていきたく、現状は予定はない


感想

質疑応答では、全ての質問に対して谷社長が自分の言葉で簡潔に述べられていて、しっかりと先を見据えて舵取りをしている印象でした。谷社長はお若い方ですが、アパレル企業のトップにありがちな高飛車な印象はなく、真摯に受け答えをされていました。


しかしながら株主への還元を重視している会社ではなく、目先の株価下落について配当等で対策を打ってほしい株主とは、やはり相入れないような印象を持ちました。


株主はファンでなく投資家なので取り扱っている商品より業績の数値に目が行くのはやむを得ませんが、株主ももっと商品を知る事で、より会社の方針を理解できるかと思いました。


私自身は初めての株主総会となりましたが、株初心者として、また一ファンとしてとても勉強になり参加して良かったです。今後も色々な会社の株主総会に出てみたい!と思える一日となりました。

こんにちは。もりしーです。

今日は番外編となりますが、アマゾンの展開するクラウドサービス「AWS」についてまとめてみました。


  • アマゾンの収益を支えるサービス
  • AWSとは
  • 「規模の経済」で勝つアマゾン


アマゾンの収益を支えるサービス

昨今ありとあらゆるサービスがアマゾンに集約されています。

普段私達がショッピングに利用しているアマゾンのECサイトは、書籍や家電等あらゆるモノが低価格で販売されており、実店舗で商品を確認した後ECで購入する「ショールーミング」という言葉も生まれました。


これ程までに私達の生活を変えてしまったアマゾンのECサイトはさぞ儲かっているだろうと思ってしまいますが(実際儲かってはいるんですが、、)実はアマゾンの営業利益の74%を占める事業は、「AWS」というサービスになります。


AWSとは

サービスに必要なインフラ環境をアマゾンを用意し、従量課金で利用させるクラウドサービスです。あらゆるITサービスを提供する企業または個人が顧客になります。


これまでのITサービスを実現する為のインフラ環境はオンプレミス(自社サーバ)が主流でした。自社でインフラ環境を整える際の手順として、


・サーバを稼働させるデータセンターの契約

・物理サーバの購入、セットアップ

・データセンターでの機器の設置、配線

・(稼働後)ハード障害が発生したらメンテナンス


が必要でしたが、AWSではアマゾンが用意したインフラ環境を好きなサイズで利用することができ、ブラウザ上で購入を済ませると即時に利用できる為、上記のようなサーバ構築・運用に割くリソースを大幅に軽減することができます。aws-service-lineup.86aa23cde216361ab95457e665b48d46019a2e92

またオンプレミスでの物理サーバ購入は、サーバを耐久年数まで使い続ける「減価償却」の考え方でしたがAWSでは必要に応じて自由にサーバを追加、削除することができる為、サービスの状況に合わせて自由に調整することができます。


競合はGoogle Cloud Platform,Microsoft Azure,IBM cloud等が主流ですが、AWSはクラウド市場のシェア30%を占めておりダントツでトップです。

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(参考:https://www.publickey1.jp/blog/18/aws320174synergy_research_group.html


「規模の経済」で勝つアマゾン

なぜAWSはクラウド市場でここまで高いシェアを獲得することができたのか。理由の一つには「低価格化」があります。AWSはサービスの開始以来60回以上の値下げを行っており、スタートアップや個人事業主に非常に支持されています。利用者数がダントツに多いことで成り立っているサービスであると言えます。

EC事業にも共通して言えることとして、アマゾンの利益の殆どは設備投資や新規事業に投資しています。ジェフベゾス自身も、「フリーキャッシュフローの極大化」が目標であると発言しています。この投資からAIスピーカーや無人店舗アマゾンGO等の新しいサービスを提供することができます。今やユーザはあらゆる場面でアマゾンのサービスに触れており、アマゾンが重視する「カスタマーエクスペリエンス(顧客の体験価値)」を高める事につながっています。


参考文献(という名の元ネタ)

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